資生堂スーパーマイルド

Shiseido Super Mild Shampoo & Rinse

鹿目尚志(鹿目デザイン事務所)
井上幸春(井上幸春デザイン事務所)

80年代後半からの朝シャンブーム。毎日洗っても髪を傷めない低刺激のやさしいシャンプーが待ち望まれる中、新成分採用の〈スーパーマイルドシャンプー〉は生まれた。この商品の本質である「スーパーなやさしさ」というメッセージを基本コンセプトとした。制作に当たっては、ポイントとしてキャップのデザインで差別化を図る事にし、いろいろと模索し個性的で特徴あるデザインに決めた。その他ボトル本体やグラフィックに関してはキャップデザインを基本として、そこから必然的に絞られた。全体としてキャップをシンボリックに強調できるタテのラインを生かした繊細なレイアウトとなった。このキャップデザインが結果的に機能性とデザイン性の両立を成し、片手でも簡単に開ける事ができる優れた機能を持ち合わせていた。発売時には「2度ビックリ」という仕掛けでボトルをシュリンクフィルムで被って、キャッチコピーを大きくあしらった。店頭でのセルフインパクトのある目立ったものとなり、その事が家でシュリンクを剥がしたとき、中から出た真白でシンプルなボトルとの対比がよりやさしさを強調する事となった。

Super Mild

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